2018年2月1日
援助マリア修道会 杉原法子

 

キリストの奉献と聖マリアの清め

 2月2日は「主の奉献」の祝日です。

イエスの誕生から40日目に、両親は、律法に従ってエルサレムの神殿でイエスを神に捧げられました。このことを記念する祝日を「主の奉献」と呼びます。十世紀頃から「マリアの清めの祝日」と呼ばれていましたが、1960年の典礼刷新で、東方教会の伝統に合わせて、再び「主の奉献の祝日」と名付けられました。

ルカ福音記者は、ここで、救い主に会うまで決して死なないと告げられていたシメオンとイエスの出会いを感動的に記しています。「シメオンは幼子を腕に抱き、『主よ、今こそあなたは、お言葉通り、この僕を安らかに去らせてくださいます。わたしはこの目であなたの救いを見たからです。これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです』と声高らかに神を讃えました。

この日、ローソクを祝別する式が行われるのは、シメオンの「異邦人を照らす光」という言葉にちなんでいます。わたしたちも、人生をキリストの光に照らされて歩むことができますように、共に祈りましょう。また、「教会の祈り」の寝る前の祈りで、このシメオンが歌った祈りを歌います。神との交わりの喜びを表現した祈りを、皆さんも祈ってみてください。

この出来事は、ミサの第一朗読(マラキ3章1~4)にある預言の成就です。

「見よ、わたしは使者を送る。

彼はわが前に道を備える。

あなたたちが待望している主は、

突如、その聖所に来られる。

あなたたちが喜びとしている契約の使者

見よ、彼が来る。(マラキ3・1)

 

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